前回の宮沢賢治の言葉について
舞踊の世界というのは、宮澤賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩の中の一節です。
宮澤賢治は今の岩手大学農学部を卒業後、2年ほど花巻農学校で土壌肥料の教師をしていたことがあるんです。有名な「下ノ畑二居マス」はその頃のことです。
農学校時代、賢治は、生徒がどんな石を拾ってきても、たちどころに、「この石は、何とか岩の何とかが風化してできた何とか岩だ」と答えたそうです。
ピアノの方は、私が大学を卒業した頃、確か朝日か、毎日か、読売かに京都大学のそれこそ何とかという教授が書かれていた投稿のテーマです。
その時は少し気になって忘れないようにと新聞を切り抜いて覚えていたんですが、いつのまにかその切り抜きもどこかにいって、この言葉だけがなぜか残っているという訳です。
でも、このことばから来る風景と賢治のいう「衝動のようにさへ行われるすべての農業労働を舞踊の世界へ高めよ」ということと、もう一つ言えば「栽培植物と農耕の起源」(中尾佐助著)こちらも前文に出てくる、「アグリカルチャー」の説明が私の中では一致するんです。
さっきまで肥料桶を担いでいた人が、今度は衣服を着替えてピアノを弾くそういう農業者でありたいと思うからです。
だから、ここでやろうとしていることはまさにそれだと思うんです。だから、この言葉を贈ったつもりなんです。別に楽器でなくてもいいんです。庭の野菜にたっぷり水をやったら、近所のKoenbenchでお店と同じ名前のブレンドコーヒーを買って一杯のコーヒーを飲む、例えばそんな暮らしをすればいいんだと思います。
農園もとても順調だと思います。
それに、いろんな種類の野菜を植えていて正解でしたね。1年に一通りしか季節は巡ってこないから。
ひとり部屋をもらうと人参は調子に乗るようです。のコメントもいいですね。動物でも植物でも調子に乗っているのを見るとうれしく思いませんか。
ルッコラはじわじわ元気になってきました。この実感を経験されたというのは嬉しいですね。その気持ちのことを、作家の杉浦明平が「私の家庭菜園歳時記」のまえがきの中でこう言っていました。この世にこんな素晴らしいことが他にあるだろうか。と
トマト、伸び方がみんなマイペース!これもいいです。マイペースなのはトマトはよほどうれしいんでしょう。楽しいのだと思います。余裕があるんです。きっと。だからマイペース。それにくらべて、雑草にはそんな余裕ないですよ。雑草は必死です。ある意味で。私のように。
野菜たちを階段状にして育てているのがいいですね。植物にまんべんなく光があたります。昔、社会科で習ったことがありませんか。静岡の石垣いちごのこと。こんな気配り。
失礼、気配りではありません。自然科学です。植物を育てるという科学が実を結ばないはずがありません。
GODIVAの袋の中で育っているのは誰じゃったかのう。大きくなったなぁ。まるで、親戚の叔父さんのような気持で声をかけてしまいました。
ところで、間引き菜を初収穫したとのこと、おめでとうございます。
具体的に、何をどうしたらというアドバイスでなくてすみません。
だけど一番近くにいて一番面倒を見ているのだから、自信をもって頑張って見てやって下さい。あなたは立派にみんなを育てていると思います。
何もしていない私がとやかくいう資格はありません。
しかし、その中から、もうすでにルッコラのようにじわっと元気になるやつを見出しています。
もう一流です。
もうすでに他の人には味わえない喜びを知っていると思います。
もし、今年作ったルッコラを長さ30mのハウス3棟ぐらいで作っていたとしたら、きっと、下の写真のようにもう立派なルッコラの専業農家のようになっているでしょう。そうなんです。もう、そこまで力がついているのだと思います。
同じ「力」だと思います。
ブランドもんは、茎ブロッコリー(今は虫にやられっぱなし)、トマトのマイペースぶりは本当に自由です。
続いて、「ホウレンソウ危機一髪」
一番気になるのがホウレンソウです。
【対処法①】酸性土壌を中和
ホウレンソウは酸性土壌を嫌うということですから、もしかしたら土壌が、酸性に片寄っているのではないかと思います。
そうなると土壌の酸性を中和しなければなりませんが、一般的に石灰を含んだ肥料を施します。(CaやMgも含まれているので肥料でもありますが、土壌の性質を変えるという意味で土壌改良剤の働きもあります。)
多分、ホウレンソウの黄色くなっているのはその影響ではないかと思います。教科書が教えてくれている通りだとすれば酸性の度合いが高いのだと思います。
それは、例えば、岡山・倉敷合わせて人口が100万人とすれば、そのうち1人酸性の原因となる水素イオンの人がいるというのが、100万分の1の濃度でPH6。
東京都のように人口が1000万人とすれば、そのうち1人酸性の水素イオンの人がいるというのが、1000万分の1の濃度でPH7。
植物にとって、都合がいいのは、100万分の1〜1000万分の1、つまりPH6〜7(正確には水素イオン濃度でペーハーと読みます)がベストだそうです。ところが、酸性の土壌というのは、10万分(人)の1(人)の濃度、つまりPH5となって、土壌としては水素イオン濃度は大変濃い状態になります。
その水素イオンをOHイオンを多く含むCa(OH)2とかで、中和してやるのです。
具体的な方法として、石灰分を含む肥料を施して土壌を中和させてやると良いのですが、うまくいくかどうか、それ以外の原因だとしたら、何らかの原因で葉緑素を作る元素が不足しているのですが、よくわかりません。
【対処法②】乾燥・暑さをしのぐ
こんなポイントもあります。
「ほうれん草は乾燥を嫌うので、晴れた日には必ず水やりをします。ただし、午前中にあげるようにして日がかげるころには乾いた状態にしましょう!病気にかかりやすくなります。」
「ふた葉が開いたら、間引きをします。株が大きくなるにあたって、隣の株が邪魔にならないように、3〜4cmくらい空くようにしましょう。間引きは1回でよいですが、大きくしたいときはもう1回するとよいです。」
「ほうれん草は高温にとても弱いので、春植えの場合は夏の暑さにまで引っかからないように注意しましょう。気温が高くなると葉が黄色くなり枯れてしまいます。」
Webページ「美味しい『ほうれん草』の育て方!失敗しない栽培のコツ教えます」なんか、かなり参考になると思います。
要は、ホウレンソウは直に畑に播くので、それだけ難しいのだと思います。
また、土壌は酸性を嫌うので、できるだけ中性に近い土壌にする。
乾燥も嫌い、などなど考えるとここ2〜3日の夏のような高温は少し苦手なのかも知れません。
苦土石灰も購入し、準備しているのですが、なんと、問題はどうやら「暑さ」だったようです。ある日、水やりの後にボサーっと苗を眺めていたら、縁側の下から爽やかな涼しい風が。ん?ここは涼しい風が吹き抜けるのか、道理で猫が、、、、!!ここは日も半日は陰る!ということで、足元を風が抜ける、縁側の上がり框の上にホウレンソウを引っ越ししたのです。
なんと!
雨のせいで、よい写真が撮れていないのですが、あきらかに、元気になって、葉が伸びてきました!暑いのを我慢して熱中症になっていたようです。ごめんよお。
そんなこんなで梅雨入り。
穀雨という時季ではないけれど、たっぷり水を浴びて、毎日目に見えて上へ外へと広がっています。きっと根っこも見えない場所をいっぱいに伸びていることでしょう。
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