とても暑くなりました。
その前に大雨の大被害が全国のあちこちで起こりました。
私たちの小さい頃は、どの家にも雨戸があって、台風が来る前には、雨戸を閉めて、何となく完全防備をして、嵐の過ぎるのを待っていたような記憶があります。
知らないだけかも知れませんが、
自然がやさしかったような気がします。
季節を報せてくれているくらいに思っていました。
ブオーと風が強く吹いて、
ザーと雨を降らして、
ガタガタと雨戸を鳴らして、
決まって停電があって、
でもいつの間にか、過ぎて行って、
台風一過なんて言って。
それ以上には襲って来なかったような気がします。
でも今は違いますね。
決して温暖ではないです。灼熱とでも言っていいくらいですね。
ところで、夏野菜たち頑張ったようですね。
よく頑張ったと思います。
トマトがもう少し大きくなればと思う気持ちはわかりますが、トマトにとって気温が高すぎて、根から吸収する水と葉から蒸散する水とのバランスがどうしょうもなく、そのためのエネルギーを使い果たし、毎日消耗して、また新たな葉を広げたり、花を咲かせたり、実を結ぶことに力を注げないのだと思います。
だとしたら、少しでも日陰を作ってやって、植物体を冷やしてやり、こまめに水をやったりして、葉の温度を一般的な植物の生育適温の25℃にしてやることです
が、この時期に25℃といったらエアコンをガンガンに効かせて、室内に入った時、寒いって感じるくらいにしないといけません。
が、それは無理です。
だから、少しでも日陰に置いてやって、そして水をやりながら観察するんです。
そうすると、いっぱいいろんなことを教えてくれるはずです。
そして他の誰にも分からないことを
あなただけに教えてくれると思います。
以前にもいいましたが、立派なトマトを作ろうと思えば、来年の4月になったら、畑をよく耕し、苦土石灰を撒いて、1週間くらいして、5月の連休前に、ホームセンターで買ってきた丈夫な苗を定植し、後は水やりをしていけば、一日の最高気温が30℃近くなる前に、見事なトマトが収穫でき食卓に並ぶのであります。
しかしヨノナカ実習室は違います。
すべて種から育ててきたんです。
ということで、今年は、夏の野菜たちをもうしばらく育てながら、もし、何とかして、場所を移動したり水やりだけで、この夏を越すことができたら、9月に花が咲かなくても、実がならなくても、もしかして葉が茂ってきたら、それはもう奇跡です。
それまで無残になっていく苗たちを見ているのはつらい事ですが、全部ポットから抜いて処分することは簡単ですが、それぞれの個体をよく観察していくと、来年がとても楽しみになるのではないでしょうか。
もうできることは水やりだけです。
少しでも葉温を下げるためには日陰に移動するか日陰を作ってやるしかありません。
そして、どこかの時点であなた自身が、それぞれの植物を処分する時が来るか、または気温が0℃以下になる時が来るのであります。
勝手なことを言っていますが、私は自分でもまあまあ上手に野菜を作ったことがあるのは、教科書通りに作った、ハクサイ、カボチャ、カリフラワー、大根ぐらい。
本当に作ったと言えるのはむしろ、花の方が多く、夏ギク、アスター、プリムラオブコニカ、プリムラマラコイデス、プリムラポリアンサ、サイネリア、カランコエ。
今は、もっぱらイネを作っております。
私は、あなたが種から野菜を作り始めたことを知っています。
新聞紙で作ったポットで苗を育て、肥料袋に植えたことを知っています。
あなたは私の経験していなことをどんどん体験し、発見し、経験しています。
私は、初めて植物を育てる人の周囲に最も必要なのは、水と酸素と光と温度とただひたすら応援してくれる人だと思うんです。
だから、いつまでも応援者でいたいのです。
耕作豊吉
ああ、何か込み上げてくるものがある
育つということは
育てるということは
なんかものすごいことじゃないのだろうか
小学生いとさんにいただいた向日葵と
実家から送られてきた月下美人の写真です
すなおに、美しいと思える瞬間です