ヨノナカ実習室 実習予告と記録

調理実習や木工実習のように、対話や表現や交流の実習を行う場所「ヨノナカ実習室」の、実習予定や記録をお知らせするページです

年度末 卒業報告

本日3月末日、邑久高校での地域連携のお手伝いを卒業です。おせわになりました。

 

邑久高校は、どんな比喩表現もしっくりこない、ズバリ「学校」だなあ、と感じます。
いろんな人がそれぞれのテンポでそれぞれに汗かきながら成長するのです。生徒の人数だけ、邑久高校の教育があるということです。

 

どんな学校ですか?との問いに、わかりやすい答えを用意できない所が、豊か。

 

職員室で「あ、パソコンがおかしい」と呟くと、あっちこっちからヘルプの手が差し伸べられ、お昼が近づくと「食堂行くよ〜」と声をかけてもらえ、帰ろうとすると野菜やおやつを手渡され、「ちょっと聞いて〜」と教室での爆笑エピソードやセトリーの座礁状態を共有し、面白い漫画や美味しい食べ物の話ばかりしていたら、三年間はあっという間でした。

 

特に、カリキュラムと副産物のバランスを絶妙に生かすダイナミズムに舌を巻きました。決めることが、目的のみではなくプロセスを踏まえて行われる場面に何度か出くわしました。


それはあまりに自然に行われているように見えるけれど、晴れの日も曇りの日も雨の日も、生徒と先生が対話を重ねてきた蓄積あってこそだと思います。非日常から得る刺激もあるけれど、誠実な日常、見て見ぬ振りをしない場が涵養するものは、深くて柔軟で、やさしい。

 

20年振りの邑久高校で、変わらない渡辺先生にたまげたり、仕事にかこつけてうどん食べたりコーヒー飲んだり島や山や田んぼに行ったりしてばかりでした。お助けくださった皆さん、ありがとうございました。


邑久高校に、幸多からんことを心よりお祈り申し上げます。

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