ヨノナカ実習室 実習予告と記録

調理実習や木工実習のように、対話や表現や交流の実習を行う場所「ヨノナカ実習室」の、実習予定や記録をお知らせするページです

「ヨノナカ実習室」という名前について 2021

憧れの東畑開人さんの記事に出会い、ヨノナカ実習室という名前にしてよかった、と思いました。

 

「世間知」と、ここで語られていること、「実践知」と10年前に目指していたこと、「対話と調整を続ける」がやりたいことで、「小規模改善」を現実的な場として設定して、「複雑な事情を複雑なままに理解することを試みる」試行錯誤を、誰かと一緒にくりかえすこと。

 

ヨノナカ実習室が目指していることは、きっとこのあたりです。

おかげさまで、2周年を先日通過しました。

言葉と対話へのこだわりは、やみません。

 

 

 

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(本文より)今、私たちの社会は大きすぎるし、複雑すぎる。だから、世間知だけでも、専門知だけでも、個別の心の複雑な事情を把握しきることは難しい。そのとき、専門知が世間知の限界を補い、世間知が専門知の暴走を制御する。両方がせめぎ合うことによって、苦しんでいる人の複雑な事情を複雑なままに理解することを試みる。結局のところ、心のケアとはそういう試みを積み重ねることなのである。複雑に理解されることが、その人らしさを保証し、コミュニティーに居場所を作ることになるからだ。それが孤立を和らげる。

 いや、心だけじゃない。あらゆる社会課題がそうだ。新型コロナウイルス対策にしても、政府の意見があり、専門家の意見があり、世論があって、摩擦が生じている。世間知と専門知がせめぎあい、混乱が生じる。だから、素人は毛を生やし、専門家は帽子を脱ぐ。そうやって対話と調整を続ける。それがこの複雑で余裕のない社会を小規模改善していくために必要なことなのだと思う。

 

 

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