ヨノナカ実習室 実習予告と記録

調理実習や木工実習のように、対話や表現や交流の実習を行う場所「ヨノナカ実習室」の、実習予定や記録をお知らせするページです

「はじめてのパブリックコメント」人権の横ぐし!12/7速報

明るい一歩だった

しみじみ実感しております。

www.npokayama.org

12月中旬を締切とする岡山県パブリックコメントの多さにのけぞりながら、この日は「人権教育・人権啓発」に関する基本計画について、思ったことを言い合う形からの対話となりました。

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具体的な策を、どうしようとしているのかわからない。

・「〇〇しちゃダメ、△△は護られる」という表現が目に付く。本人が主語になる言葉使いで語れる、ポジティブな姿勢が必要では。

・当事者も人権感覚が優れているかというとそういうわけじゃない

 

男女共同参画の問題。よくある家庭内のもめごとではなく、人権課題と知った

・「子どもが愛されると実感できるように」「生きがいを」とあるが、他人が本人の内面や生きがいを云々することに違和感がある。

ハンセン病について、元患者さんや家族の方だけでいいのかな?と。もっと立場や見方を変えてみたら、ほかの人権侵害もあったりするのかなというのが見えてきた。他の人権問題も角度を変えたら、別の差別もあるのかも。別の視点からも見る必要がある。

 

・子どものこと

〇子どもに不可欠な、食べるもの、寝るところを、全ての子どもに与えることの方が、教師の資質向上より優先するのでは?

〇子どもにかかわる教育・福祉現場の「研修」のことはたくさん書かれている。しかしその現場への人的支援や、必要な時間が足りない問題への対応は?

〇子どもの人権にも関わらず、「子ども」が主語で語られていないのが気になる。

 

 ・学習の場について

〇「人権啓発の効果的な推進」として「より人権が尊重される社会にするために、人権感覚の高い人が必要」「実際には近くの公民館等を活用」とあるが、自由に自分のタイミングで学ぶのではなく、一方的に機会を与えられての参加。もっといろんな機会があるといいな。嫌々来ている人もたくさんいる。そこに対する具体策が見えない。

〇興味のない人に興味をもってほしいのに、興味ある人にしか届かないもどかしさも。人権だから全ての人が関わる場が必要では?

〇「人権」が、気楽な感じで世間話として成立しない。自分は気楽に学んでいる。何かハードルがあるのかも。全然みんな興味持ってくれない。

人権教育の仰々しさによってハードルがあがってしまって、お茶飲みつつやっちゃいけないような雰囲気があるのかも。

〇届いていない人に届けることは大事。テーマによっては専門的すぎる場合も

〇人権というと、それだけで一歩ひいてしまう。自分もひいてしまう。そうでなくて別のことをしていたら、いつの間にか人権のことを学んでたという感じにできたら。人権ではない切り口から勉強できるような場を設けては。

瀬戸内市ハンセン病の療養所、昨年、おしゃれなカフェができた。そのカフェが タウン誌に紹介され、若者がたくさん行き始めた。彼らは決してハンセン病のことを学びに行っているわけじゃないけれど、きれいな景色を見て自分の時間を使ってたまたまハンセン病のことを知るという感じ。

北九州市漫画ミュージアム。人権課題がマンガで紹介されている。

〇教える人も学ぶ人も、わかりやすく学べるプログラムを考える場をつくってほしい。横のつながりや、子どもの視点・先生方の視点も含めて、一緒に考える場をつくる

ことで、楽しくハードルの低い学びのプログラムがみんなでつくっていけると期待。そのプロセスが参加者の学びを深める

 

・横ぐしを刺していく

施策も分野に分かれ過ぎてて、それを横ぐしをさしていく、広い目でとらえられる機会が必要。お互いに繋がり合える何かがほしい。障がい者に詳しい人、LGBTQに詳しい人、子どもの支援に詳しい人のクロストークなどはどうか。

 

 

・そもそも

「家庭の教育力」って?

「障がい」って?

生きていれば、いいことも悪いこともある。その悪いことに関して、自分の力ではどうにも出来ないことで制約を受けること。誰にでも障がいのある状態は起こり得る。国際的な概念としては2001年からそうなっているが、学校教育でそれを学ぶ機会が無いらしく、知らない人が多い。日本の場合、一定レベルに達した人に一定のサービスを提供する障がい者手帳を発行していて、定量的なラインが重視されがち。実際には、困っている時に相談出来る場所があったら、こんなに苦しまなくてすむという人もいる。困っている人の駆け込み寺的なものがあって、それを使うことが選択肢の一つになって欲しい。

 

 ・え?こんなにやってるのに?

〇こんなに学校や役場や職場でやってることになってるの?

〇それなのに、弱いものいじめが止められないのが現実。

 

・きれいごとではなく、すべての人に、具体的に

〇当たり障りのないことを書かれている印象も。実際の行動を引き出していけることにつながるパブコメを出せたらいいな。

 

この場で出た言葉たちは、みんなの財産です。

人の言葉をいただいて書くも良し、触発されて別の視点に回り込むも良し。

一人では絶対に経験できない、豊かで朗らかで明るい時間でした。

参加者のお一人から「これ自体が面白いから、仲間を増やしたい」という涙ちょちょぎれそうなお言葉。

 

この皆さんの発言メモも、コロナ対策万全のシステムも、

岡山NPOセンターの西村さんと岸さんのなせる技。

何より、なかなかうまくいかずにグレかけていた私に「続けていくことが大事ですよ」と優しく声をかけてくださるこの人たち。大丈夫、きっとうまくいく。

 

【おしらせ】

①「はじめてのパブリックコメント

次回は2021年1月と3月

 1月12日(火) 19:00~20:30 
 1月25日(月) 19:00~20:30 
 3月 8日(月) 19:00~20:30 

詳細は【12/7】『はじめてのパブリックコメント』(よる会開催事業) | 特定非営利活動法人 岡山NPOセンター (npokayama.org)

 

②「12月のパブリックコメントに滑り込む!」

 12月12日(土)    9:30~12:30 

 12月13日(日) 9:30~12:30

 12月14日(月) 参加者の方の時間に会わせます

詳細は ⇒ Mail:wassignol.297@gmail.com

12月滑り込む!の題材

NPOセンターのメルマガのおかげでこれができます!)

■「岡山県環境基本計画(エコビジョン2040)(仮称)素案」へのご意見募集
 回答締切:~12/19(土)
 ⇒ https://bit.ly/3kUHpCR

■「第3次岡山県教育振興基本計画」素案に対するご意見募集
 回答締切:~12/12(土)
 ⇒https://bit.ly/3q6eEXI

■「第2期おかやま創生総合戦略素案」及び「岡山県人口ビジョン改訂版素案」へのご意見募集
 回答締切:~12/12(土)
 ⇒ https://bit.ly/3lgVTxj

■第3次晴れの国おかやま生き活きプラン素案に対するご意見募集
 回答締切:~12/12(土)
 ⇒https://bit.ly/3lgw2oZ

■第5次岡山県人権政策推進指針(素案)
 回答締切:~12/14(月)
 ⇒https://bit.ly/2Vj0W5L

■「岡山県動物愛護管理推進計画」(素案)に対するご意見募集
 回答締切:~12/19(土)
 ⇒https://bit.ly/3lkO8X5

■「岡山県配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する基本計画」改定素案
 回答締切:~12/21(月)
 ⇒https://bit.ly/3mm9chf

■「岡山県中山間地域活性化基本方針」改定素案について
 回答締切:~12/21(月)
 ⇒https://bit.ly/3fL3QcU

■第4次岡山県消費生活基本計画(素案)について
 回答締切:~12/21(月)
 ⇒https://bit.ly/39vojBh

岡山県国土強靭化地域計画(素案)
 回答締切:~12/19(土)
 ⇒https://bit.ly/36gJi90

■第4期岡山県障害者計画(素案)について
 回答締切:~12/21(月)
 ⇒https://bit.ly/33v3baF

■第6期岡山県障害福祉計画・第2期岡山県障害児福祉計画(素案)について
 回答締切:~12/21(月)
 ⇒https://bit.ly/37nY116

■第3次岡山県自殺対策基本計画(素案)
 回答締切:~12/21(月)
 ⇒https://bit.ly/33vdMCj

■「岡山県自然保護基本計画 改訂 素案」へのご意見募集
 回答締切:~12/25(金)
 ⇒https://bit.ly/2JkCYVh

■第5次おかやまウィズプラン(素案)
 回答締切:~12/28(月)
 ⇒https://bit.ly/39sXNbY

 

速報が盛りだくさんになってしまったので

続報で、朗報をお伝えします!!

 

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