ヨノナカ実習室 実習予告と記録

調理実習や木工実習のように、対話や表現や交流の実習を行う場所「ヨノナカ実習室」の、実習予定や記録をお知らせするページです

無責任編集雑誌の会 冊子出発しちまってます!

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ご自分の無責任さに自信満々の皆さんへ、冊子をお届けしています

直接お渡しできた方も、戸惑い気味のリアクション、、、

 

ゆるりと

たのしく

やりましょう

 

 

さて

いつか立ち上がる新ブランド

「シャケナベイベ」の

新商品候補を見つけました

 

www.instagram.com

 

この色と質感

イカが苦手な人間も、ちょっと味わってみくなる風合い

商談を成立させたいものです

 

 

 

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「シャケナベイベ」新商品候補たち…刺繍と糸



「作文応援団」ちょこっと報告!

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今年もやってきました

作文の夏!

読書感想文の夏!!

大学の先生も、読書感想文を書かされたことはイヤな思い出だったと、おっしゃってました。しかもそれは「アカデミック・ライティング」の講義でした(放送大学)。

 

もしかすると

ふてくされて鉛筆を握ろうともしない小学生と、にらみ合いの90分になるのだろうか

逃げまどう中学生を追いかけて、南方を走り回り、挙句の果てに脱水症状に、、、

そんな心配は、取り越し苦労でした

 

現在、おふたりの作文を応援したところですが

ふたりとも、新鮮なアンテナと自分のコンパスを発動しながら、生き生きとした世界を話してくださいます

本を読むと、スイッチが起動してしまう

 

休憩時間に書いてくれた似顔絵や

突然始まる実地演習に

応援団はワクワクしています

 

作文の内容は秘密です

そして今日も、ひたすら激励いたします!!

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本物より可愛らしい素晴らしき似顔絵

yononaka-jsh.hatenablog.com

「百姓への道」教えて!耕作豊吉先生⑯

豊吉先生の言葉に触れると

ふてくされるのを止めようと思うのです

 

メッセージが来ました

 

「豊吉先生の言葉、何度読んでも、いい!

 豊吉先生に大統領になってもらい、

 新しいクニを作りたいです

 

そうなんです

前回の豊吉先生の話、そうなんです

 

yononaka-jsh.hatenablog.com

 

 

しかも

どうやら、朝顔には種が入ったようです

 

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双葉が出始めたのが、5月25日

花が咲き始めたのが、7月8日

種子を見つけた、7月29日

受粉が成就してきたのでしょうか

 

とのこと

 

なんでしょう

植物は、何も言いませんが、ちゃんとやっているのだ

と思わざるを得ません

 

種にとても関心が高まりました

こんなことを予想だにしていませんでした

 

 

さて

ヨノナカ実習室は、大変です

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トマトは、テントウムシ

シソは、バッタが

ブロッコリーは、青虫が

食べつくし、食べつくし、食べつくし

 

せっかくいただいた秋桜は、暑い日差しと長雨が

苛むのです

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アゲハが、楽しそうにヒラヒラしていると

どこかへ行けと、水をかける気にもなれず

きれいだなあ、と見惚れています

 

 

こうして、今季の収穫は

インゲン10房と、ニンジンのようなもの9つを以て

夏を終えようとしています

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砂糖で甘く煮て、美味しいと唱えながらいただきました

収穫に友達が来てくれたのが、嬉しい時間でした

 

あと何シーズンあるのだろう

具体的な数字として、自分の人生を具体的に数える夏です

 

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無責任編集雑誌の会 始まっちしまいました!

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こんな感じの紙の束が間もなく旅立ちます

「無責任編集雑誌の会」という、だらしないタイトルの告知に、

あろうことか30名

参加者が集ってしまいました

 

人数の関係で、「10回くらい」希望の皆さんと「無制限」希望の皆さんが、

それぞれ7名・8名になってしまいましたが、何卒よろしくお願いいたします

最終的に(いつなんだ?)は、30冊の「本のようなもの」が、いつか完成するはずです

 

ということで、参加者の皆さん、冊子をお受け取りください

 

・郵送の方は、しばしお待ちを

・ヨノナカ実習室でのやりとりの方は、開室日程をご覧いただき、前日にだいたいの時間をお知らせください

 

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ご連絡はこちらまで☟ヨノナカ実習室(実習助手スミ)
 ✉ wassignol.297@gmail.com

 

 

 

 

 

「百姓への道」教えて!耕作豊吉先生 ⑮

まずは私の質問から ☟

種苗法とか種子法とか、ラジオでは時々話題になっていたので、

気にはなっているのですが、

日本の農業を守るためには必要な法律だという人もいたり
日本の農業には天下の悪法だという人もいたり
とにかく、よくわかりません。

 

実は他にも、気になることがあります。
先日SDGsと経団連東京大学が発表した報告に、農業の2030年の成長機会は7兆円とありました。技術の「イノベーション」と農業の会社化を大規模に進めるということでしたが、ドローンや自動運転の耕運機で

7兆円の成長機会を想定するシュミレーションと、

1万円のお米を収穫するのに、1万5千円かかるという現実の話を聞くと、

なんだかモヤモヤします。

 

 

http://www.keidanren.or.jp/policy/2020/026_report.pdf 

↑ 資料の全文。p43に載ってます。

全体の概要はこちら ↓

www.keidanren.or.jp

 

 

豊吉先生からのお答え

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種苗法、種子法については、私は知りませんでした。特に種子法の改悪?については。日本中に立派な農学者がたくさんいるのに、また法律の文面はともかく専門的には農林水産省にも優秀な国家公務員がいるはずなのに、なぜ、多くの国民が「うん!なるほど!」という法律ができないのが不思議ですね。

 

 

経団連東京大学のスマート農業7.0兆円の成長機会。

これは、Society5.0の構想ですね。

AIは、ずばり

・適地適作の作目選定

・市場価格と収穫適期

・生育と土壌分析

・温度、水分管理

などに威力を発揮するでしょう。

ドローンは今のところ効果的なのは薬剤散布ぐらいでしょう。

これらスマート農業は確かにある特定の作目や農地では威力を発揮するでしょう。

こうした取り組みがやがて日本の農業者を増やすことにはつながるでしょう。

 

ただ、農業が面白いのは

シャインという学者が提唱するキャリアアンカーの8つのうち7つが揃っているからだと私は考えています。

それは

 

専門性が生かせる仕事であるということ、

純粋に挑戦できることに面白さを感じるということ、

小さくてもトップになって経営ができる、つまり経営者として手腕が発揮できること、

誰にも頼らない、とことん自律できることが、たまらない魅力だということ、

誰かのために奉仕する要素があること、

常に何かを創造できる要素があるということ、

ワーク&ライフバランスがとれるということ、

 

の、まずは7つです。

これに「収入が安定すること」をプラスして、、、、

 

このことを国がほんの少し後押してくれればいいのですが。

 

農水省の統計によると

平成30年の我が国の49歳以下の新規就農者は

約2万人、

そのうち本当の新規自営農業就農者(農業収入が主体で本気耕す人)は

約1万人、

私のような雇用就農者(耕作豊吉のように雇われて耕す人)が

約7千人、

新規参入者(耕さないけど農業に関わる人)

2千人

と報告されています。

 

理想ですが、

就農者には、

国が子どもの学校教育費(大学まで)と、自分も含めて家族の医療を、

無料にしてくれたら、

後はそんなにいらないんですけどね、

私なんかは。

 

海外旅行行かなくてもいいし、

USJにも行かなくてもいいし、

温泉なんか近場でいいし。

そんなにいい服着なくてもいいし、

軽四でいいし、

洒落たレストランで食事せんでいいし、

半地下のツタが感じよく絡まったガーデンの向こうにガラス越しに何とか通りに面したカフェにいかなくていいし、

映画なんかもはやTSUTAYAさえ飛び越えて、テレビの再放送でいいし、

キャンプみたいな生活毎日してるし、

オリンピックに出るほど早く走れないし、

サッカーも野球も、将棋もうまくないから今さらプロにはなれないし。

 

ただ、

子どもたちには、

いろんなものを見せたいし、やらせたいし、

どこへ行ってもいいと言いたいですが。

 

ですから国が

何兆円も予算があるのなら、

トヨタ静岡県裾野市に2000人住まわして作ろうとしているロボットやAIを駆使した未来都市「スマートシティ」のように、

教育と医療だけは、タダ(ゼロ円)の村、「スマートビレッジ」を作って、

どちらがうまくいくか壮大な実験をやってみればおもしろいですね。

 

そして、その募集のポスターの文案は例えばこうです。

 

タイトル

『村民募集』

 求む村民。

至難の生活。

支給されるのは初年度の生活費のみ300万円。

年によっては猛暑・台風・大雨・大雪のことも。

ただし子ども教育(大学卒業まで)と、

村民の医療は無償。

自分の資金でどんな家を建てるのも自由。

老若男女人数を問わず、何人で暮らすことも可。

さらに、代表者含めそれぞれが農業の他に、

いかなる職業(副業)について収入を得ようが自由。

 

最初に希望して得た土地を耕作放棄地にしないこと。

村の一斉清掃には必ず参加すること。

ゴミの分別に協力すること。

村祭りは手伝うこと。

 

 

予算は、7兆円もいらないでしょう。

(真面目に考えないでね)

 

※この求人広告は「南極観測隊員求む」アーネスト・シャクルトンのパクリです。

 

 

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MEN WANTED for Hazardous Journey.
Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful.
Honor and recognition in case of success.Ernest Shackleton

 

求む男子。

至難の旅。

僅かな報酬。

極寒。

暗黒の長い日々。

絶えざる危険。

生還の保証無し。

成功の暁には名誉と賞賛を得る。

アーネスト・シャクルトン

 

 

5000人の応募があったと書いてあるサイトもありました

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ここで何かコメントをつけるのは、あまりに蛇足の感が強いのですが、あえて一言だけ

 

本当に、よい先達に教えを乞うたものである

しみじみ

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「百姓への道」教えて!耕作豊吉先生 ⑭

ベランダで育ててきた朝顔

きれいな花が毎朝咲いて、しぼんで、そのあとは種に

、、、ならないんですけど!

朝顔の実の中身が、黄色いふにゃふにゃで、種じゃない!

 

というお知らせが届きました。

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左が、花が咲いた後の様子だそうです。

おのずと話題は「これがエフワン?」とか、「そういえば種子法ってあったわよね何かよくわかんないけど怖いわね」とかいう展開に進むものの、当然、結論は、豊吉先生に聞いてみよう、に落ち着きました。

 

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1 朝顔のこと

朝顔に種ができない」ことについて質問がありましたが、「朝顔」と「種ができない」で検索するとたくさん答えを教えてくれます。

 

それらを参考にすれば良いと思いますが、その中に「暑くて日差しの強い時期はあまり種ができやすい環境ではないです。受粉のための虫が飛ばない、花粉の量が少なくなるなどが、背景にある。」というのが説得力があるように思いました。

 

それを裏付ける根拠は、植物にとって、

受精はとても繊細なしくみだということです。

 

添付した資料にもあるように、アサガオは、自家受粉する花です。

従っておしべの花粉がめしべの柱頭に付いて受粉が始まります。

その大きさもとても小さく何十マイクロメーターというサイズです。

そして成熟した花粉母細胞(かふんぼさいぼう)の中に

花粉管細胞(かふんかんさいぼう)ができ、

その中に包まれるような格好で雄原細胞(ゆうげんさいぼう)ができます。

この状態でめしべの柱頭にくっつきます。

 

そこで1個の雄原細胞から

2個の精細胞(せいさいぼう)体細胞分裂し、

まず1個は、ぐるっとまわって子房の卵細胞(らんさいぼう)と合体(受精)して、

種のもとになる胚になり、

もう1個も続いて、中央細胞と合体(受精)してはいにゅうになります。

 

[注:読みを示しているのは、専門用語とは時としてルールを無視して重箱読みなんかへっちゃらだからです]

 

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このように2つの受精が同時に起きることで重複受精と言い、この2つの受精に刺激されて子房がどんどん大きくなって、例えばモモやリンゴの実の部分ができます。

アサガオもあの私たちがよく知っている黒い種の部分ができるのです。

 

このめんどうくさい説明はどうでもいいんですが(えー!!)

これらのことが顕微鏡的視野の大きさの中で起きています。

 

だから、たとえばアサガオが、

 

自分にとって、今はまだ「快適ではない気温だ」と判断して、その判断の中で、あの小さな花粉、その中の精細胞と卵細胞の受精が、うまくいかないこともあるのではないかと思われます。

 

この被子植物(発芽の時、子葉が双葉のもの)の受精は、アサガオだけでなく、店頭に並びだしたモモやブドウ、メロンもそうだし、夏の野菜のトマト、キュウリ、ピーマン、ナスあるいは、花屋の店先に並ぶキクやキキョウも、道端に咲いている雑草の花も、サイズや形はそれぞれですが、すべて同じ方法で受精がなされ、ほぼ同様に種が作られます。

 

ということで結論です。お友だちの朝顔になぜ種ができないかですが、

朝顔の花が終わる頃、夏が終わる頃に咲く花から、きっとあの昔私たちが知っている種ができるのではないでしょうか。

 

朝顔は、日が長くなる季節には茎や葉がしげり、

日が短くなり、 夜が一定時間より長くなると花芽ができて花がさく性質があります。

 

このような性質の植物を「短日植物」といい、朝顔はその典型的な植物です。

日が短くなる、すなわちだんだん夜の方が長くなってくると、

花芽分化が起こり花が咲く、そして受精して、種ができるのです。

 

夏至を過ぎてからはどんどん日は短くなっています。

もう少し待ってみてください。

そして、違ったらゴメンなさい。

耕作豊吉

 

【追伸】

今年は日照時間が短いので、十分茎や葉がしげっていないのに、

日だけが短くなったと錯覚して、十分な準備ができていないままに花芽をつけはじめ、それが受精して未熟な「うちの朝顔の実の中身は、黄色いふにゃふにゃで、種じゃない。」になったのかも知れません。

短日植物というのは、

「日が短くなる、これは寒い冬がやがて来る前触れだ。

 それなら、早く花を咲かせ、実を作って、固い種で寒い冬を越そう」

ということで花芽分化を起こすと言われています。

 

、、、としても、少し早いか?

すみません。よくわかりません。

 

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2 予告編

本文なかほどの図は、豊吉先生オリジナル!

完全保存版です!!

ありがとうございます!!!

 

さらに、続く明日、更新予定の内容は、なかなかの読みごたえです。

今、話題になっているSDGsと農業の関係について、たいへん乱暴な質問をしてしまったのですが、豊吉先生のお返事が感動的なものだったので、明日あらためてこちらにアップいたします。これぞまさに「百姓への道」という豊吉先生の言葉に、乞うご期待!!!

 

それにしても、朝顔たちは、日の長さを受け止めてそれに自分の身体で反応して何とか生き延びようとするようです。

時計でしか時間を計れず、エアコンでしか快適さを調節できないことに恐縮しています。

 

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モヤモヤしてる人ためのジンケンs対話WS ふりかえり

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「人権教育」大切だと思いませんか?

私はものすごく大切だと思います。

渡辺憲司先生も、今こそ人権教育だと仰ってます。

www.jiyu.ac.jp

ヨノナカ実習室では、人権について考えるためのワークショップを毎月開催します。

 

ヨーロッパの子どもたちが人権について考える時のために編集されたテキスト「コンパス」「コンパシート」を使い、知識や情報だけではなく、方位磁石のように「人権感覚」を鍛える、アクティビティや対話のWSです。

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先日、少人数でのワークショップを実施しました。

フェイスシールドも使ってみましたが、

意外と慣れてしまえば気にならず、

顔が見えることは、対話には重要だと感じました。

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誠実で真剣な対話は長時間に。広がり、深まっていきました。

今回は下記の四つのアクティビティに挑戦しました。

モヤモヤが、さらに新たなモヤモヤになる充実した時間でした。

「ほしいもの・ひつようなもの」

「子どもの権利」

「あなたはどこに立ちますか」

「こんにちは、日記さん」

内容については報告しませんが、私自身の気づきについて一点のみ記録しておきます。

 

 

 

福田弘先生の指導を数年前から私自身が受けるなかで、いくつも目を開かれる言葉に出会いました。

「一般市民の責任は、国がきちんとしているか否か、ひとりひとりがお互いに被害にあっていないかに気づき、解決しようとすること。その方法を学ぶのが人権教育の場だ」

 

 

自分の鈍感さが人を傷つけてしまうことがある。

それは誰しも経験のあることではないだろうか。

それを単なる罪悪感と名付けて心の中でわび続けることを、自分の経験上、否定することは出来ない。

 

だが、かわいそう、よりそって悲しもう、だけでは人権課題は解決されない。

 

 

人権教育では「人権感覚」は、涵養されていくものだと捉える。

「人権感覚」とは、

「人を尊重する現状を、よいものだと感じられる感覚」。

根源の一つは、人を傷つけた己の行為を不適切であると感じる心である。

 

感覚は、磨くことができる。

「たとえほんの1ミリでも、価値を実現することをよしとする姿勢」を身につけることは、可能である。

 

福田先生の言葉を借りれば

「この世界の人は、鈍いから、人を傷つけてしまう。しかし、人権感覚を磨くことで、見えにくかった人権課題が見えるようになってくる」

 

点字ブロックの上に自転車が止められているのを目にした時に、「これはよくない」と気づくかどうか。

落とし物をした人に声をかけたら無視された時に、もしかしたら音が聞こえなかったかもしれない、と想像できるかどうか。

そして、気づいて、適切に行動すること。

 

だから、「心」と「頭」と「手」が、人権学習を象徴する。

先日の私自身の最大の気づきは、やはり原点は「心」なのだということだった。

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準備の関係で、三日前までには申込みをお願いします。

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