ヨノナカ実習室 実習予告と記録

調理実習や木工実習のように、対話や表現や交流の実習を行う場所「ヨノナカ実習室」の、実習予定や記録をお知らせするページです

「出さない手紙 出せない手紙」参加者募集中

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カド × ヨノナカ実習室 コラボ企画 !!

旧暦七月は『文月』ということで、
「出さ(せ)ない手紙を書いてみませんか?」

コロナ禍でなかなか会えないあの人や、ふと思い出したその人、あの日あの時あの場所に、思いをはせるイベントです。
 
会 場  奉還町四丁目ラウンジ・カド
日 時  7/25(日)13:00〜16:00
(途中からの参加、早めの退出も可)
持ち物  筆記用具
(簡単なものはご用意しますが、用紙やペンにこだわりが必要な場合はぜひお持ちください)
参加費 700円(ドリンク代込み)
予約☞ 3355.nawate@gmail.com
      または カド店頭まで
※感染拡大防止の一環として入場に制限をかける可能性があります。事前の人数把握のためご予約にご協力ください
 
【見届け人】
その① クドウナオキ
発起人。ラウンジ・カドのトキドキスタッフ。想像と体験の交差によって生まれる手応えについてぼーっと考えています。
その② スミカオリ
ヨノナカ実習室 実習助手・管理人。最近、短縮できないことや省略できないことが気になります。
 

「スケッチ・オブ・ミャーク」の宣伝

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不思議なことがありました。

今日の読書会「琉球語」で、宮古島の民謡や八重山の民謡の話をしたのは昼下がり。

夕方のラジオから聞こえて来る「ミャーク(宮古島)」の映画と、宮古の歌の話。

www.respect-record.co.jp

 

語っていたのは、ピーターバラカンさん。

東京で、明日、映画の上映があるそうです。

歌も聴きたいし、映画も見たいと思いましたが、なんだか不思議でたまりません。

pbmff.jp

 

ちなみに、読書会を経て、来年の夏は備中松山踊りに出かける企画も立ち上がりました。

 

yononaka-jsh.hatenablog.com

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「ヨノナカ実習室」という名前について 2021

憧れの東畑開人さんの記事に出会い、ヨノナカ実習室という名前にしてよかった、と思いました。

 

「世間知」と、ここで語られていること、「実践知」と10年前に目指していたこと、「対話と調整を続ける」がやりたいことで、「小規模改善」を現実的な場として設定して、「複雑な事情を複雑なままに理解することを試みる」試行錯誤を、誰かと一緒にくりかえすこと。

 

ヨノナカ実習室が目指していることは、きっとこのあたりです。

おかげさまで、2周年を先日通過しました。

言葉と対話へのこだわりは、やみません。

 

 

 

digital.asahi.com

(本文より)今、私たちの社会は大きすぎるし、複雑すぎる。だから、世間知だけでも、専門知だけでも、個別の心の複雑な事情を把握しきることは難しい。そのとき、専門知が世間知の限界を補い、世間知が専門知の暴走を制御する。両方がせめぎ合うことによって、苦しんでいる人の複雑な事情を複雑なままに理解することを試みる。結局のところ、心のケアとはそういう試みを積み重ねることなのである。複雑に理解されることが、その人らしさを保証し、コミュニティーに居場所を作ることになるからだ。それが孤立を和らげる。

 いや、心だけじゃない。あらゆる社会課題がそうだ。新型コロナウイルス対策にしても、政府の意見があり、専門家の意見があり、世論があって、摩擦が生じている。世間知と専門知がせめぎあい、混乱が生じる。だから、素人は毛を生やし、専門家は帽子を脱ぐ。そうやって対話と調整を続ける。それがこの複雑で余裕のない社会を小規模改善していくために必要なことなのだと思う。

 

 

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今年もやります!作文応援団!

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学校の宿題の中でも、

激しく忌み嫌われる「作文」ですが

ヨノナカ実習室の作文応援団は

読書感想文から、

入試のための小論文や志望理由書、

会社のプレゼン原稿、

喧嘩した友達へのお手紙、

大好きな人に届けてみたいラブレターまで

作文を書くあなたの味方になります

 

[相談の進め方]          

〇「何を書くか」を一緒に設計する            

〇 設計図を文章に書き起こす

〇 文章を書き直しながら整えていく

 

★ 個人でも、チーム(4人以内)でもOK

 チームの場合は対話アクティビティ込みで

 90分~120分になります

 

 

期 間 7月20日~8月17日

    9時~18時の間で調整

     要予約

 

場 所 ヨノナカ実習室

 〠700-0807 岡山市北区南方2-9-7

      (スロウな本屋さん右隣)

 

料 金 小・中・高、それ以外でも、だれでも

  1コマ〔60分~90分〕 2000円

  読書感想文の場合は+書籍代/学割あり

 

* 2度目からはzoomによるオンラインにも対応します

* 実習助手スミ(専門:国語)が担当します

 yononaka-jsh.hatenablog.com

 

【申込・問合せ】ヨノナカ実習室(担当:スミ) 

 ✉ wassignol.297@gmail.com

①参加者のお名前(必要に応じて保護者の方)

②連絡先(電話、メール、住所など)

③作文についての説明(内容、締切、分量など)

④希望する日程など 

 

お気軽にお問合せ下さい

 

 

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7/11は「琉球語」 参加者大募集!

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国語の時間に居眠りこいてた人のための読書会

「日本語のために」⑥

 

おもろさうし

琉歌

 

7月に、声に出して読んでみましょう

時間に余裕のある方は是非、お早めに会場へお越し下さい

単発での参加も大歓迎です

7月11日(日)14時~16時

 

 

前回、前々回の、記録マンダラです

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早朝読書会「水無月の晦に」

AM7時半集合

AM8時半解散

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6月30日なので

池澤夏樹個人編集・日本文学全集

30『日本語のために』より

「六月晦大祓」を読みました

 

祝詞(のりと)と聞くと、いろんなイメージが膨らんでしまい、何となく尻込みしたり、不幸な歴史を想起したり、そんなこともあったりします

読んだことがないのに、ちょっとよくないイメージ

読んだことがないから、イメージが固定

 

ということで読んでみました

 

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筆記してみた!という猛者が登場

 

池澤さんの現代語訳を踏まえて(といっても、わからないことだらけ。ケモノタオシって、何?何?)、本編を音読してみました

よ、読みにくい、、、

でも、ハヤサスラヒメが、どこかに落とし物をしてくれたおかげで、ハラワレタことになりました

 

てづくりの水無月と美味しいクッキーをいただいて、静かな朝です

ということで

早朝読書会、定例化の予感です

 

 

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yononaka-jsh.hatenablog.com

 

 

 

 

6月23日に

 

みるく世の謳(うた)

宮古島市立西辺中学校二年 上原 美春

12歳
初めて命の芽吹きを見た。
生まれたばかりの姪は
小さな胸を上下させ
手足を一生懸命に動かし
瞳に湖を閉じ込めて
「おなかすいたよ」
「オムツを替えて」と
力一杯、声の限りに訴える

大きな泣き声をそっと抱き寄せられる今日は、
平和だと思う。
赤ちゃんの泣き声を
愛おしく思える今日は
穏やかであると思う。

その可愛らしい重みを胸に抱き、
6月の蒼天を仰いだ時
一面の青を分断するセスナにのって
私の思いは
76年の時を超えていく

この空はきっと覚えている
母の子守唄が空襲警報に消された出来事を
灯されたばかりの命が消されていく瞬間を

吹き抜けるこの風は覚えている
うちなーぐちを取り上げられた沖縄を
自らに混じった鉄の匂いを

踏みしめるこの土は覚えている
まだ幼さの残る手に、銃を握らされた少年がいた事を
おかえりを聞くことなく散った父の最後の叫びを

私は知っている
礎を撫でる皺の手が
何度も拭ってきた涙

あなたは知っている
あれは現実だったこと
煌びやかなサンゴ礁の底に
深く沈められつつある
悲しみが存在することを

凛と立つガジュマルが言う
忘れるな、本当にあったのだ
暗くしめった壕の中が
憎しみで満たされた日が
本当にあったのだ
漆黒の空
屍を避けて逃げた日が
本当にあったのだ
血色の海
いくつもの生きるべき命の
大きな鼓動が
岩を打つ波にかき消され
万歳と投げ打たれた日が
本当にあったのだと

6月を彩る月桃が揺蕩(たゆた)
忘れないで、犠牲になっていい命など
あって良かったはずがない事を
忘れないで、壊すのは、簡単だという事を
もろく、危うく、だからこそ守るべき
この暮らしを

忘れないで
誰もが平和を祈っていた事を
どうか忘れないで
生きることの喜び
あなたは生かされているのよと

いま摩文仁の丘に立ち
私は歌いたい
澄んだ酸素を肺いっぱいにとりこみ
今日生きている喜びを震える声帯に感じて
決意の声高らかに

みるく世ぬなうらば世や直れ

平和な世界は私たちがつくるのだ

共に立つあなたに
感じて欲しい
(たぎ)る血潮に流れる先人の想い

共に立つあなたと
歌いたい
蒼穹(そうきゅう)へ響く癒しの歌
そよぐ島風にのせて
歌いたい
平和な未来へ届く魂の歌

私たちは忘れないこと
あの日の出来事を伝え続けること
繰り返さないこと
命の限り生きること
決意の歌を
歌いたい

いま摩文仁の丘に立ち
あの真太陽まで届けと祈る
みるく世ぬなうらば世や直れ
平和な世がやってくる
この世はきっと良くなっていくと
繋がれ続けてきたバトン
素晴らしい未来へと
信じ手渡されたバトン
生きとし生けるすべての尊い命のバトン

今、私たちの中にある

暗黒の過去を溶かすことなく
あの過ちに再び身を投じることなく
繋ぎ続けたい

みるく世を創るのはここにいるわたし達だ

(県平和祈念資料館提供)

 

ryukyushimpo.jp

 

 

最後の赤き勇者が
荒野とともに消え去り
その記憶をとどめるものが
平原のうえを流れる雲の影だけになったとき
岸辺は 残っているだろうか。
森は 繁っているだろうか。
わたしたちの魂の ひとかけらでも
まだ この土地に残っているだろうか。

www.ryomichico.net

父は空 母は大地|オンラインショップ|スロウな本屋

 

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