ヨノナカ実習室 実習予告と記録

調理実習や木工実習のように、対話や表現や交流の実習を行う場所「ヨノナカ実習室」の、実習予定や記録をお知らせするページです

速報『エリア随筆』読書会 @スロウな本屋

「象がトランポリンで跳んでいた」

こんな夢を、熱にうなされるたびに見ていたのは誰なのか

詳しくはスロウな本屋さんに、お尋ねください

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『エリア随筆』読書会も、5回を重ねていた

このたびは、エリア(ラム)自身のことを叙述した章段だというイメージをもって会に臨んでみた

 

「ハートをゲットする」にあたる日本語表現を探したりしたが

うまく見つからない

 

「心はどこにあるのか」探したりもしたが

結局よくわからない

 

「差別」について、「差別的な内心の表現の仕方」について、今のわたしたちの身の回りの言葉たちについて、エリアのギリギリの表現が、読者を触発した時間だった

 

 

「理由があればいいってもんじゃない」

私がノートに最も大きな文字で書き留めた言葉である

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魔女の話に皆は混乱した

 

  幽霊の 正体見たり 枯尾花

 

安部公房の「枯尾花の時代」は、かつて国語の教科書に載っていた

未知なるものに名前を与えることが、人間の精神活動である

という内容から始まる、あの文章である

 

「名付けたいという自然の行動にさからってでも、

 無名の幽鬼たちを、

 そのありのままの姿で、

 受け入れてやらねばならないのだ」

 

芸術作品にどのように向き合うべきかについて語られたフレーズであるが、今読むと、

思ってもいなかった「無名の幽鬼たち」が、まさに目の前にやってきたじゃないか、受け入れるなんて、そんなばかな?!

という気持ちになった

 

どうしていいのかわからないことが

私自身の目の前にほんとうに到来している

「少し時間をください」

という言葉が増えた

ことを自覚している

 

こんなときこそ、落ち着いて考えよう

 

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エリア随筆の読書会は、

次回、いよいよ最終回

なぜか読むのは、冒頭の2章 

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