「象がトランポリンで跳んでいた」
こんな夢を、熱にうなされるたびに見ていたのは誰なのか
詳しくはスロウな本屋さんに、お尋ねください
『エリア随筆』読書会も、5回を重ねていた
このたびは、エリア(ラム)自身のことを叙述した章段だというイメージをもって会に臨んでみた
「ハートをゲットする」にあたる日本語表現を探したりしたが
うまく見つからない
「心はどこにあるのか」探したりもしたが
結局よくわからない
「差別」について、「差別的な内心の表現の仕方」について、今のわたしたちの身の回りの言葉たちについて、エリアのギリギリの表現が、読者を触発した時間だった
「理由があればいいってもんじゃない」
私がノートに最も大きな文字で書き留めた言葉である
魔女の話に皆は混乱した
幽霊の 正体見たり 枯尾花
安部公房の「枯尾花の時代」は、かつて国語の教科書に載っていた
未知なるものに名前を与えることが、人間の精神活動である
という内容から始まる、あの文章である
「名付けたいという自然の行動にさからってでも、
無名の幽鬼たちを、
そのありのままの姿で、
受け入れてやらねばならないのだ」
芸術作品にどのように向き合うべきかについて語られたフレーズであるが、今読むと、
思ってもいなかった「無名の幽鬼たち」が、まさに目の前にやってきたじゃないか、受け入れるなんて、そんなばかな?!
という気持ちになった
どうしていいのかわからないことが
私自身の目の前にほんとうに到来している
「少し時間をください」
という言葉が増えた
ことを自覚している
こんなときこそ、落ち着いて考えよう
****** ******
エリア随筆の読書会は、
次回、いよいよ最終回
なぜか読むのは、冒頭の2章