【プチ大学 速報】
第一講
「公務員を目指す大学生が、予算制度や地方交付税について、知っていること、わからないことを話してみたら、多様な6人が、多様な反応をした回」
参加者7名、約2時間
公務員を目指すAさんは、苦手で関心の薄かった行政学のゼミをあえて選び、行政なるものに携わるにあたって必要な考え方や、社会を支える判断の価値基準を学びたいと思った。国の予算制度を知り、諸外国の予算制度改革を学ぶことで、日本や地方自治体の予算制度改革について自分なりのスタンスを得ようと試みた。が、「やんなっちゃった」のだそうだ。よくわからない部分が多く、行政側が他国の改革を提案したとしても、政治家が受け入れるのか否かに期待を持てないし、自分の納得する答えを自分が出せると、とても思えない。そこで、より身近な地方交付税に絞って現在研究中であるとのこと。
今回の参加者は実に幅広く、専門分野や職業も様々、まだ給与所得ゼロ円の人から年金受給年代に及びました。いろいろなやりとりが積み重なりました。
「予算制度の研究が、やんなっちゃったのはどうして?」
「国のことって、見えない。阻まれてる感じがする」
「マスクのことだって、何かおかしいと思っても、あっという間に決まっていて、、、そもそも税金の使い道を誰が決めてるの?」
「そういえば、マスクの前はお肉券だったよね」
「自分から離れてるお金、人のお金だと思っているからなのでは?」
「日本の予算は楽観的、ってどういうこと?」
「行政って、そもそも何のこと?」
「コロナを踏まえると、地方交付税が必要にも思えるけど、国にそんなに依存して大丈夫なの?」
「予算制度って、何年くらい変わってないの?」
「媒体によって、受け取る側に届く情報に差が大きい(量も内容も)。どんな媒体が有効なの?」
いろんな方向のやりとりが積み重なり、聞いたことがあるけど、よくわかっていない言葉に、たくさん出会いました。
「東京都は地方交付税を受け取っていない。都債というものの存在。将来の世代に積み残すという選択の是非。」
「行政という言葉の解釈が実は不明瞭であること。」
「イギリスにあるという『予算責任庁』」
(個人的にはこの名称に心惹かれました)
「日本は予算や決算に関する数値の公表範囲が比較的狭く、国民にとって不透明な状態なので、監視が弱く、実は、予算の前提となった予想が大幅に外れていることが多いけれど、これも数値の公表範囲が狭いためにあまり意識されていないということ。」
それぞれのスタンスも多様でした
・前例も大切だが、「市民のために」よくなるための「行動を」
・税金は高くてもいいから、ちゃんと使ってほしい
・自分から情報を取りに行かねば
・情報を伝えたいなら、直接会いに行くべし
・色々な説を並列するだけでなく、自分がこの人の考えから学んだ、ということをはっきり示すことで、人との違いもよくわかるはず
・お金のことも大切かもしれないが、やるべき仕事をきちんとやるべき
・給料からの天引きがなくなって、税金、年金、保険料を自分で払うようになって、稼いでいる額との割合を知ってから、やっと納税者としての実感が湧いた
さらには、
解散の数時間後に、若い発表者にエールが届きました
その後、考えたこと、調べたことなど、濃いメッセージでした
後半に何度か出てきた「学びは、希望」というフレーズを思います
行政に関わる、しんどいニュースが続いています。
学ぶこと、考えることが、何かの希望になると実感できたことが、今、重要でした。
【第二回の募集】
お問い合わせはヨノナカ実習室まで
担当者、聞き手、共に募集中
年齢・性別・国籍・所属・経験・学歴一切不問
*進行は、日本語で行います
第二回からは、参加費300円です
ヨノナカ実習室
☞✉wassignol.297@gmail.com