ヨノナカ実習室 実習予告と記録

調理実習や木工実習のように、対話や表現や交流の実習を行う場所「ヨノナカ実習室」の、実習予定や記録をお知らせするページです

「今、何を」学ぶか

やっと見つけました

一歩目の足がかり

伝えるべき誰かに、このリンクを伝えてもらえませんか?

www.kinokuniya.co.jp

****本文より****

アルキメデスは「われに支点を与えよ。しからば地球を動かしてみせよう」と豪語しましたけれど、「レヴァレッジ」(梃子装置)という言葉はこういうときにこそ使いたいですね。

 「ピンチ」とは出来合いの「問題と解法」のスキームでは打つ手がない状況のことです。状況そのものを揺り動かさないと「取り付く島」がない。そういう場合に手持ちの棒きれ一本でなんとかしようと思ったら、「われに支点を与えよ」というしかありません。

 「大人」とはこの堅牢な構築物を一押しで揺るがすことのできるような「梃子の支点」を直感的に探り当てることのできる人のことです。あるいは、そのための能力開発に惜しみなく人間的リソースを投じ続けてきた人です。

 そのような能力は「構築物」の内側(私たちが平時において住みなじんでいる"システム"のことです)においてはふつう評価の対象にはなりません。だから、"システム"の内部での相対的な競争(ラット・レース)で優位に立つこと、同類たちとの「勝ち負け」に血道を上げている「子ども」たちは決して、そのような能力の開発に資源を投じません(この場合の「子ども」というのは、もうおわかりでしょうけれど、生物学的な年齢とは関係ありません)。

今回私が選んだのは、"システム"を揺り動かす「レバレッジ」を求め続けた「大人」たちの書きものです。

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ここ最近、立ち迷っています

 

web授業、動画配信、課題の送付、学びの機会を必死で整えて、「何を」学ぶのか。
今こそ競争に負けないための勉強なのか?
自分のために、今の時間を有効に活用せよ、それも、一つの考え方だとは思う。
先生たちが生徒のために誠実に考えた結果なのだ。


どうしても、ここでたちどまる。
生徒自身も、自分以外の誰かのために、との思いを持ちながら、学び、考えるべきではないか。

 

そもそも勉強は、自分のためにするものではない、と進学校で断言したB先生を思う。
学ぶ人が、人を喜ばす力を手に入れる、ということを伝えるために、自分に出来ることを考えよう。試された私の、現時点である。進むために知恵が欲しい。

 

今日も、信頼する友人から

テレビで学んだ水俣の話を聞く

逆戻りはない時代の変化への覚悟と、周囲とのギャップへのもどかしさを聞く

身近な人を大切に思うがゆえの会えない辛さを聞く

不安を抱えながら、第二章に進む姿を仰ぐ

とんだ世の中になったが、考えさせられるから充実しているという話を聞く

触発される

 

今、学校現場はおそらく忙殺期間。

普段から働き過ぎの皆さんが無事で過ごされることを祈るのみ。

 

あくまで、そのうえで、ですが、

「今、何を」学ぶか

 

自分が学生なら、今、学びたいこと

・ 公衆衛生や社会保障、統計関係、つまり保健体育や家庭科、現代社会や数学。

・ 座学を離れて実習科目・実技科目の中でのトライアンドエラーや表現・制作活動。

・ 大きな疫病からどうやって立ち直って来たのかについての歴史や、古典文学の中での疫病の描かれ方、差別や偏見などの問題。

 

これだけ調べるツールのある現代日本なら、トピックを示して生徒が自分の考えや調査をプレゼンすることも可能かも、お互いに質問し合うこともできれば、とも。

自分としてもそういう何かを作れないだろうか。

小さな、スキマの、学びの場が作れないだろうか。

 

その第一歩を、「内田樹」「正常性バイアス」で検索しまくって見つけたのが、冒頭の文章である。たどり着くまでにいくつかの文章に出会ったし、いつも立ち返るバイブル『街場の教育論』も、またしてもめくってみた。なんかしっくりこない。今日はもうブログ更新諦めよう。いや、しかし、急ぎの仕事に手がつかない。もう一回探してみよう。ちょっと文言変えてみるか。

 

そして、冒頭の文章にたどり着いた。

ぜひとも、一読いただきたい。

書籍購入の際は、スロウな本屋のオンラインをご利用いただきたい。

slowbooks.securesite.jp

 

 

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