100「時間」デ名著
Преступление и наказание
2023年も始まりました。
九州とベルギーからのご参加、ありがとうございました。
2022年2月に読み始めて間もなく1年。
私は今日も冒頭から、めくりなおし、めくりなお、、、、
「七月の初め、方図もなく暑い時分の夕方ちかく、ひとりの青年が」と書いてある。
七月は、確かに、暑い時分。
私は一年間、勝手に凍えるようなペテルブルグの冬をイメージして、「イメージの中でモノクロなんですよね~」などと発言をしていた。
一年かけて、やっと、七月の初め、方図もなく暑い時分の物語であることを理解したのであった。
登場人物たちは、やたらとしゃべり、議論する。
立場の異なる人との議論が次々と連なり、それぞれが言葉を尽くして述べ挙げる。応える側も、待ち構えていたのがわかる勢いで立て板に水で言葉を放つ。あるいは、相手をなだめることで優位な立場を担保しながら、迎合することなく距離を保つ。
議論の作法というのだろうか、飲み屋でカフェで友人の部屋で、議論をする。
前提がわからない、、と思ってションボリしかけた頃に、ラスコーリニコフが訳のわからないことを絶叫する。どうしたんだ、ロージャ!という気持ちになる。
「ロージャにびっくりしたわ」と言ってみると、参加者の方から「私が読んでたところのこの発言、そこの伏線だったんだ」という尊い教えをいただける。おお!と目が開かれると共に、やっぱり読めてなかったことにも気づかされる。
だから、何度でも、最初からめくりなおそう。
現在 25時間・のべ32名
次回は、2月2日13時~15時半の予定です。